当地の“文化遺産「川廻し」”を見に歩きませんか。

 ご存じでしょうか、山間に生きる農民の知恵“川廻し”。
この地の人々は、耕地にする土地がないため、山に沿って蛇行している川を、トンネルをくり抜いてまっすぐに流し、元の川を水田として活用しました。
 温泉郷のある葛藤(くずふじ)部落そのものが、巨大な川廻しの跡にできた集落です。
喜代元のすぐ目の前に架かる赤いタイコ橋の先から、渓谷にそってハイキングコースを行くと、中瀬キャンプ場を過ぎたあたりが有名な「弘文洞」の跡。ここは養老川に蕪来(かぶらい)川が合流するところを、川廻ししたものです。
昔は巨大なトンネル水路でしたが、軟弱な地盤のため天井部が崩れ落ちてしまいました。
 また喜代元から、養老渓谷駅方向に伸びる県道坂道の崖下(写真)を見れば、川の跡だった事がはっきり分ります。この元の川を、田に活用した里山の道にはタンポポが咲き、おたまじ ゃくしも泳ぎ、初夏にはホタルも飛び交います。
 江戸時代から明治にかけて、つぎつぎに拓かれた川廻しの場所を歩くと、人間の知恵や力の大きさが実感でき、明日からの仕事に自信と意欲が湧いてくるでしょう。
 養老渓谷は、温泉と里山めぐりを組み合わせると、新しい“価値”がでてくる場所といえそうです。
 下にリンクさせていただいた吉村光敏先生の説明によると、出世観音の赤い橋のある所が、葛藤の川廻しのシンカワの場所で、橋の乗っている岩が川廻し前の尾根の跡、とのことです。
 この橋は平成14年春、真紅に塗り替えられました。

下の写真は、カメラをもう少し右に振ったシーン。上の写真と同じ位置からの撮影。
小川は従来は路面と平行に流れ、途中から右折して暗渠に入り、やがて養老川に合流します。
近年この小川と養老川の氾濫で、喜代元付近が水害を被ったためのミニ川廻し?。写真の山の中腹に見えるのが出世観音です。

吉村光敏先生
>川廻しについてのレポート
>同先生の房総の滝についての研究



喜代元(きよもと)
〒290-0536千葉県市原市戸面397-3
TEL 0436(96)0345(代)
FAX.0436(96)0350